年賀状じまいという言葉を、取引先の挨拶文で見かける年末が増えました。自社も続けるべきか、迷う社長もいます。
実は、発行の数字にも変化が出ています。2027年用の当初発行枚数は5.6億枚で、前年の7.5億枚から減りました。割合では約74.3%です。
この記事では、年賀状じまいを、判断の前に見る数字と、出す相手の絞り方と、紙の見方に分けて整理します。
野村證券のリテール営業で全国約7,000名中1位を4度。いまは代理店開拓で中小企業の販路をつくる会社「コミッターズ」を経営しています。川口です。
年賀状じまい、先に結論
まず、結論です。年賀状じまいは、全員への一斉の取りやめだけを指す言葉ではありません。出す相手を絞る形も、続ける形も、どちらも選べます。
次に、判断の材料です。枚数の変化は、世の中全体の流れを示します。一方、自社の判断は、取引先との付き合いの深さで決まります。つまり、数字は流れを見る物差しで、答えそのものではありません。
絞る作業で迷うのは、境目にいる相手です。年に数えるほどしか会わない相手や、年賀状だけが接点の相手が、境目に来ます。この相手は、電子の挨拶へ移す候補です。移したあとも連絡が続くかを見ると、翌年の分け方が確かになります。
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絞る
残す
発行枚数の変化で流れを見ます
まず、数字です。日本郵便の発表では、2027年用の当初発行枚数は5.6億枚です。対前年比は約74.3%で、2026年用の当初発行枚数は7.5億枚でした。
次に、販売と差出の日程です。販売は2026年11月2日から2027年1月15日までです。年賀状の引受開始日は12月20日です。さらに、元日に届けるための差出の目安は12月27日です。
なお、この日程は、出す時期が後ろへ寄る傾向に合わせた設定です。そのため、相手を絞る作業も、例年より少し遅い締切で進められます。
枚数が減る流れは、相手の側でも同じです。受け取る年賀状が減る年は、自社が出す分を絞っても、失礼に受け取られる場面は少なくなります。流れを読むと、年賀状じまいは、無理に続ける話でも、急にやめる話でもないと分かります。
印刷の手間も、見直しの対象です。宛名の印刷や、文面の用意や、投函の段取りは、枚数に比例して増えます。枚数を絞ると、この手間も一緒に減ります。減った時間は、年始の挨拶回りや、仕事始めの準備に回せます。手間の置き場所を変える点も、見直しの効果のひとつです。
出す相手の絞り方を決めます
まず、送付先を並べます。次に、紙で出す相手と、電子の挨拶で出す相手と、今年から外す相手に分けます。
たとえば、建設会社では、元請けと、材料の仕入先と、現場で世話になった職人さんが、紙の候補になります。一方、普段からメールでやり取りする相手は、電子の挨拶と相性がよい組み合わせです。
ただし、外す相手への配慮も残します。長く年賀状だけでつながっていた相手は、外す前に、別の挨拶の形を考えます。そのため、絞る作業は、枚数を減らす作業であると同時に、付き合いを並べ直す作業でもあります。
電子の挨拶に替えるときの考え方
まず、電子の挨拶は、短い文で終わらせない形にします。年始の挨拶に、昨年の仕事への感謝と、今年の抱負を添えます。紙の年賀状と同じ気持ちを、文面に移す作業です。
次に、送る相手の確認です。取引先の担当者が替わっている場合は、紙でも電子でも、宛先の確認が先です。なお、電子の挨拶は、送った記録が残ります。そのため、来年の送付先リストの更新にも使えます。年賀状じまいは、紙をやめる話ではなく、挨拶の置き場所を選び直す話です。
年賀状じまいを伝える文面の考え方
まず、伝える相手を選びます。紙の年賀状を外す相手には、電子の挨拶の中で、その旨を短く添える形があります。長い説明は要りません。
次に、文面の置き方です。環境への配慮を理由にする場合は、実際に変えた内容とあわせて書きます。形だけの理由は、相手にも伝わります。一方、付き合いを続ける気持ちは、文面の中心に置きます。やめる知らせではなく、次の挨拶への橋渡しとして書く点が、大切な部分です。
年賀状じまいで紙の見方は変わります
まず、紙そのものの話です。2027年用の年賀はがきは、全ての券種で、森林保全につながる認証を受けた紙で作られています。日本郵便は、2022年用から、この認証紙の使用を続けています。
次に、表示の見方です。
別のサイトのちょいエコ部のコラム「会社のグリーン購入、事務用品の選び方と環境ラベルの見方」では、環境ラベルについて「表示がないからといって、環境負荷の低減に役立たない製品とは限らない」と書かれています。
出典:ちょいエコ部「会社のグリーン購入、事務用品の選び方と環境ラベルの見方」
つまり、表示は選ぶ手がかりのひとつです。年賀はがきでも、認証の表示と、説明の文をあわせて見ます。
また、寄付の付いた種類もあります。寄付金付絵入り年賀はがきは、1枚につき5円を寄付金として預かる仕組みです。出す枚数を絞った分を、寄付の付いた種類に替える形も考えられます。前年の販売では、約1.1億円の寄付金が集まりました。
買いすぎを防ぐ数え方
まず、買う前に、紙で出す相手の数を数えます。次に、返信で出す分と、書き損じの予備を少しだけ足します。最後に、その合計だけを買う形にします。
余った年賀はがきは、事務所の引き出しで眠る分になります。買いすぎを防ぐ数え方は、紙の無駄を減らす、いちばん身近な取り組みです。なお、数えた結果は、送付先リストに書き添えます。来年の買い方も、同じ物差しで決められます。
年賀状じまい、今日からできる最初の一歩
まず、昨年の送付先リストを出します。次に、紙と電子と外す相手に分けます。最後に、紙で出す分の枚数だけを数えます。
送付先リストには、分け方の結果も書き添えます。紙で出す相手には紙の印を、電子の相手には電子の印を付けます。この印が、買う枚数を数える根拠になります。作業を分ける人と、買う人が違う会社でも、数字がぶれません。
- 1送付先リストを、紙・電子・外す、に分けます
- 2紙で出す相手の枚数を数え、買いすぎを防ぎます
- 3差出の目安をカレンダーに入れます
この分け方が済むと、年賀状じまいは、寂しい取りやめではなく、付き合いを見直す年末の作業に変わります。なお、残した送付先リストは、来年の営業の声かけの順番にも使えます。
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運営元:コミッターズ
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参考(外部サイト):日本郵便
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