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2026.11.06 更新 2026.11.08
交流会・団体紹介

守成クラブと真誓会の違い|月1回・紹介制は同じでも、「紹介の仕組み」が正反対の2つの経営者会

月1回、夜に集まって、決裁権を持つ経営者同士が仕事を紹介し合う。表面的な条件だけ並べれば、守成クラブと真誓会(しんせいかい)はよく似た経営者交流会に見えます。ところが中身は正反対です。一方は「紹介すること」を会員資格の条件として制度に組み込み、もう一方は「見返りを求めない助け合い」を理念に掲げてノルマを置かない。同じ紹介制でも、設計思想がまるで違います。

この記事では、守成クラブと真誓会の成り立ち、紹介の仕組み、費用、参加者の声(裏話)を公開情報に基づいて並べ、最後に「それぞれどんな経営者に向くのか」を整理します。

まず両者の素性を並べる

守成クラブは、株式会社日本商工振興会が運営する会で、2002年4月に札幌で創設されました。創設者は同社代表の伊藤小一氏。名前は『貞観政要』などの「守成(創業は易し、守成は難し)」に由来し、「かけがえのない会社を潰してはならない」が理念です。月1回の例会は「仕事バンバンプラザ」と呼ばれ、全国約300会場・約3万社の規模で案内されています(札幌会場公式の案内、2026年11月時点)。

対する真誓会は、一般社団法人中小企業相互扶助協会が運営し、設立は2021年と新しく、発祥は東京・池袋です。代表理事は荒井一寿氏、共同代表理事は坂井敬志氏。国内98エリア・海外5エリア(公式トップの「2026年11月現在」表記)で、各エリアが月1回の定例会を開きます。会員数は公式SNSの表記で「4,000人以上」です(媒体により表記に幅があります)。

成り立ちで見ると、20年以上の歴史と株式会社による本部運営で育った守成クラブと、2021年に生まれてエリア代表者による自律運営で急拡大した真誓会、という対比になります。

仕組みの違い:同じ「月1回」でも中身が違う

両方とも例会は月1回、対面が基本です。守成クラブは夜開催が基本形で、昼の「ヒルノ」会場も多数あります。真誓会も池袋エリアが夕方17時30分開始の夜型など、夜開催が多い構成です。

守成クラブの例会は、自社PRと商談がプログラム化された「商談会」です。公式自ら「異業種交流会ではなく、即断即決のビジネス商談会」と明言しています。決裁権者がその場に揃うので、話が決まるスピードが早いのが売りです。

真誓会の定例会は、全員が90秒の自己紹介を行い、独自の仕組み「相扶(そうふ)」を共有するのが中心です。相扶とは、各会員が「今ビジネスで必要としていること」を大・中・小の3つに分けて伝え、他の会員がそれに応える助け合いの仕組み。「相互扶助」が理念で、「見返りを求めない親切さ」がキーワードとして公式に掲げられています。

つまり、守成クラブは「その場で商談を決める場」、真誓会は「困りごとを持ち寄って助け合う場」。同じ月1回でも、例会に求めるものが違います。

最大の違いは「紹介」の扱い

両会の設計を分ける核心は、紹介をどう扱うかです。

守成クラブでは、紹介が会員資格そのものに組み込まれています。入会時は「準会員」(緑バッジ)で、参加できるのは所属会場のみ。自分が誘ったゲストが1社以上入会すると「正会員」(赤バッジ)になり、全国すべての会場に参加できるようになります。逆に、準会員のまま1年間紹介入会がゼロだと、次年度への更新ができません。紹介10名以上で「ゴールド会員」。紹介しなければ居続けられない、という仕組みが人を動かす設計です。なお、1業種1名制はありません(同業種でも複数入会できます)。

交流会や経営者団体への参加についての相談は、令和の総合商社で受け付けています。 お問い合わせページからご相談ください。

真誓会には出席義務も紹介ノルマもありません。相扶については「各会員が月1つ以上実施する」ことが公式に”目標”として示されていますが、条件ではなく目標です。入会条件は、売買両方の決済権を持つ経営者(代表または取締役)であること、会員からの紹介があること、そして審査を通ること。ゲスト参加は紹介による1回のみです。理念は「真正真銘を誓う」「公平で公正を誓う」「相互扶助を誓う」という3つの誓い。制度ではなく理念で人を動かす設計です。

経営者にとって紹介の回路は、そのまま営業の回路です。自社の営業が「仕組みに背中を押される形」で回る方が合うのか、「自発的な助け合いの空気」の中で回る方が合うのか。ここが両会選びの分かれ目になります。

費用の違い(2026年11月時点)

守成クラブは全国共通の枠が見えやすいのが特徴です。入会金11,000円+年会費28,600円(いずれも税込。年会費は2025年1月に改訂された現行額で、初年度合計は39,600円)。例会参加費は会場制で5,000〜8,000円/回(飲食代込みが一般的)です。

真誓会は、2026年10月に料金改定があり、現行は入会金24,000円/年会費35,000円です。ウェブ上には旧料金(入会金22,000円/年会費33,000円)のままの記事が多く残っているため、検討時は現行額で確認が必要です。更新料は正会員35,000円/準会員59,000円。定例会参加費はエリア制で5,000〜10,000円前後、ゲスト参加費は公式の一律公開がありません。

単純比較では守成クラブのほうが入口の費用は軽く、真誓会は改定後にやや上がりました。ただ、交流会のコストは会費だけではありません。月1回とはいえ半日単位の時間、二次会や付き合いの購入まで含めた総額で、自社の事業にどう効くかを見るのが実務的な判断です。

参加者の声(裏話)

守成クラブの良い声としては、「会費がリーズナブル」「今すぐ必要でなくても人脈が助けになる」という体験談や、退会した後も縁が続いてビジネスを動かしている、という元会員の声があります。一方で、「まず自分から貢献しろ」という空気の同調圧力、紹介しないと仕事が回らない条件付きの関係、本部運営の硬直性への不満、そして会場による当たり外れの大きさを指摘する退会者の声もあります。

交流会や経営者団体への参加についての相談は、令和の総合商社で受け付けています。 お問い合わせページからご相談ください。

真誓会の良い声としては、ホームページ制作やロゴ・チラシ制作の依頼につながった、士業とつながれた、90秒自己紹介で「伝える力」が磨けた、といった会員の声があります。一方で、元会員の体験談では、エリア運営が現地任せで本部のサポートが薄い、エリア解散が公表されないといった運営の不透明さや、右手を胸に当てる「誓ポーズ」などの演出が「宗教っぽい」と言われる点、エリアによっては入会勧誘が強引に感じられる、年間総額が入会前に分かりにくい、といった指摘もあります。

どちらの会も、良い声と悪い声の両方があるのが実情です。特に真誓会はエリアごとの運営差が大きいとされるため、所属するエリアの実態をゲスト参加で確かめることが重要になります。

どんな経営者に向いているか

守成クラブが向いているのは、次のような経営者です。

真誓会が向いているのは、次のような経営者です。

逆に、紹介の義務化に抵抗がある人は守成クラブの更新条件が負担になりやすく、逆に「その場で決まる商談」を求める人は真誓会の助け合いの空気では物足りなさを感じるかもしれません。

筆者の見方

守成クラブと真誓会の違いを一言で言えば、「紹介を制度で動かす会」と「紹介を理念で動かす会」です。どちらが優れているかではなく、自社の営業の組み立て方と、自分の性格に合うかどうかです。短期の受注を回路に組み込みたいなら制度の強い会、長期の信頼関係を資産にしたいなら理念の会、という整理ができます。実際、両方に所属して使い分けている経営者もいるそうです。

筆者もBNIのBRIDGETチャプターで活動していますが、BNIは週1回の定例会と1業種1名制という、また別の設計の会です。守成クラブ・真誓会と並べてみると、「月1回か週1回か」「紹介は条件か目標か」という軸で、交流会の設計の違いが見えてきます。検討する方は、まずゲスト参加で両方の空気を体感し、費用は現行額で確認してから判断するのが確実です。

経営者交流会の全体像や他の会との違いは、みんなの企業新聞の記事でも整理しています。あわせてご覧ください。

筆者が活動するBNI・BRIDGETチャプターについて

筆者は、BNIのBRIDGETチャプターで活動しています。BRIDGETチャプターの定例会は、毎週火曜日の夜19時から開催しています。紹介の仕組みを実際に見てみたい方は、見学も可能です(見学は2回まで)。興味がある方は、川口までお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

※会費・参加条件は改定されることがあります。特に真誓会は2026年10月に改定されたため、検討時は各会の最新案内でご確認ください。

あわせて、みんなの企業新聞の記事「マッチングサイトを継続運用する仕組みの作り方」もご覧ください。

徳億会とは?

徳億会は、株式会社いかしあい隊が運営する月例の経営者交流会です。着席型の食事会の形式で、「徳を積み重ねる本物の経営者の集い」を掲げています。徳億会会員の費用は、入会金110,000円・月会費36,300円・年会費435,600円(いずれも税込、公式表記)。ビジター参加の費用は回によって異なるため、最新の案内は株式会社いかしあい隊の公式サイトでご確認ください。

ATM会とは?

ATM会は、徳億会と同じく株式会社いかしあい隊が運営する月例の経営者交流会です。立食型の形式で、名前は「A=明るく、T=楽しく、M=前向きに」に由来します。いかしあい隊会員の費用は、入会金55,000円・月会費11,000円・年会費132,000円(いずれも税込、公式表記)。ビジター参加の費用は回によって異なるため、最新の案内は株式会社いかしあい隊の公式サイトでご確認ください。

交流会への参加・見学に興味のある方は、こちらからお問い合わせください。内容を確認のうえ、ご案内します。

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