フロアガイド 総合トップ B1F 農産・水産 1F モノ商材 7F サービス SDGsコーナー 節税コーナー 代理店コーナー 海外展開コーナー 人材コーナー 資産運用コーナー
2026.10.19

社長が会社の「売り物」を家で食べたら?お米1袋でも、じつは「給与」の話です

#役員給与#棚卸し#社内販売#節税・経費#自家消費
B1F 自家消費ミニ劇場B1F 自家消費ミニ劇場売り物を家で売り物を家で売り物を家で売り物を家で食べたら?食べたら?食べたら?食べたら?買う形にすれば、すっきり買う形にすれば、すっきり実は実は給与!給与!

お米や茶葉を扱う会社の社長なら、一度は思ったことがあるはずです。「この余った新米、家で食べちゃおうかな」。

誰も困らないし、むしろもったいないし、と思いがちですが、税務の世界では、会社の物を社長が個人で使うと「役員への経済的利益」として扱われます。つまり、給与の仲間です。今日は、この「ちょっとした持ち帰り」の話をします。

先に結論:会社の売り物を社長が使うと、給与の扱いになる

お米1袋の金額は、たいしたことがありません。現実の問題になるかどうかは、別の話です。ただ、ルール上は給与扱いだということを知っておくだけで、整理の仕方が変わります。

いちばんスッキリする方法:「買う」

難しいことはありません。社長が、会社から商品を「ふつうに買う」形にすればいいのです。

  1. 1持ち帰る前に、社長が会社へ代金を払う
  2. 2価格は、一般のお客さんに売る価格に近い額にする
  3. 3売上として帳簿に残す(レジや請求書でOK)
  4. 4領収書の控えを、社長の個人ファイルに入れておく

代金を払った時点で、これは「売買」です。給与の話は消えます。社長が会社にお金を払うのは、ちょっと照れくさいですが、帳簿がいちばんきれいになります。

「試食」「サンプル」は別の話

社長が家で食べる、ではなく、商品の味を確かめる、お客さんに配る、取材の人に渡すのは、事業のための支出です。これは、サンプル費や広告宣伝費、見本品費などで処理できます。

事業のための使い方
  • 新商品の味見・品質確認
  • お客さんや取引先への試供品
  • 撮影・取材用の見本
個人の使い方
  • 社長の自宅の食卓用
  • 家族や友人へのお土産
  • 社長が好きで毎月持ち帰る

大事なのは、誰が、何のために使ったかを、あとから説明できること。「試食用に1袋開封」と、メモ1行あるだけで、ずいぶん違います。

在庫の数が合わない、が一番の敵

商品を扱う会社は、在庫の記録が命です。持ち帰ったお米が、帳簿のどこにも出てこないと、棚卸しのときに数字が合いません。税務調査の人が、そこを見ます。仕入れた商品が売れ残ったときの扱いは、売れ残り在庫のルールの記事で解説しています。

社員も同じ?

社員が会社の物を使った場合も、原則として経済的利益(給与)の扱いです。ただし、福利厚生として認められる範囲や、少額の場合の考え方は、物や金額によって変わります。迷ったら、税理士さんに一度確認を。

ケースで考える:こんな持ち帰りは、どうなる?

「従業員への社内販売」は、少しだけ別ルール

従業員に商品を安く売る「社内販売」には、「仕入れ値以上で、通常の販売価格のおおむね7割以上」なら給与にならない、という目安があるといわれます。一方で、社長(役員)に同じ目安が使えるとは限りません。迷う場合は、一般のお客さんと同じ価格にしておけば、あとから説明に困りません。

月末の精算メモ、こんな形でOK

難しい帳簿は要りません。月末に1枚のメモを残しておけば、あとから説明できます。

精算メモの例10月15日 新米10kg 8,000円 社長が現金で会社へ支払い。10月28日 煎茶100g×2袋 1,800円 社長が現金で会社へ支払い。合計9,800円を10月分の売上として記録。

ポイントは、日付・商品・数量・金額・支払い方法の5つ。その月のうちに精算して、翌月に持ち越さないようにすると、帳簿がすっきり整います。

買うときの値段は、いくらにする?

社長が会社から「買う」とき、値段を安くしすぎると、安くした分が「給与」とみなされるおそれがあります。目安は、他のお客さんに売っている値段(またはそれに近い値段)で買うことです。たとえば、店頭価格が5kgで2,500円のお米を、仕入れ値の1,800円で買うと、差額の700円分は「給与では」と見られる可能性があります。迷うときは、顧問の税理士さんに「社長への販売価格は、どう決めればいいか」を聞いてみてください。

実家や友人への「贈り物」も、同じ考え方

会社の売り物を、実家や友人に送りたくなることもあります。個人的な贈り物は、会社の経費にはなりにくいのが基本です。いちばん安全なのは、社長が自分のお金で(会社から買い取って)贈ること。会社の帳簿では、他のお客さんへの販売と同じ「売上」として記録されます。

もうひとつ。社長だけが自由に持ち出せる状態だと、スタッフから「社長だけいいな」と思われがちです。持ち出しのルールを全員共通にしておくと、社内の空気もスッキリします。

記録を残す、3つのポイント

この3つを毎回メモしておくと、あとから税理士さんに説明するときに、話が早くなります。

「たまたま少し」と「毎回たくさん」は別物です

たまに少量を持ち帰る程度と、毎週のように大量に持ち帰る場合では、扱いが変わります。頻度と量が増えるほど、きちんとした処理が必要になると覚えておきましょう。

まとめ:持ち帰りは「買う」で解決

お米1袋の話ですが、小さな会社ほど、この「個人と会社の線引き」が積み重なって大きな差になります。社長が自分の会社から買うのは、決して恥ずかしいことではなく、きれいな会計の第一歩です。

※一般的な解説です。個別のケースは顧問税理士などの専門家にご相談ください。

THREADS

Threadsでも発信中

CONTACT

お問い合わせ

コミッターズは、令和の総合商社として、大手が扱わない手法で、中小企業の販路を開拓する会社です。AIやWeb、機動力を活かした「超アナログ戦略」で、商材を売る道すじをつくります。

本気で販路をつくりたい経営者の方には、60分の無料相談で、設計図をお出しします。

60分の無料相談を申し込む(コミッターズ)