株式の確定申告の準備は、証券会社から届く書類で決まります。中心は、年間取引報告書です。どこの証券会社でも出る書類ですが、受け取り方と、申告までの案内の作りは、会社で差があります。
そこでこの記事では、ネット証券の代表的な5社を、確定申告のしやすさで比べます。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券です。
比べる物差しは、特定口座の扱い、年間取引報告書の受け取り方、困ったときの相談の形です。手数料の比べ方は、この記事では扱いません。申告の手間という、年末に効く物差しで見ます。
野村證券のリテール営業で全国約7,000名中1位を4度。いまは代理店開拓で中小企業の販路をつくる会社「コミッターズ」を経営しています。川口です。
ネット証券の申告まわり、先に結論
先に結論です。特定口座(源泉徴収あり)の仕組みそのものは、5社とも同じ制度の上にあります。差が出るのは、書類の受け取り方と、案内と相談の作りです。
- SBI証券は、取扱いの幅と電子交付の形が土台です
- 楽天証券は、グループの連携と画面の案内で見る形です
- マネックス証券は、米国株を含む書類まわりで見る形です
- 松井証券は、人に聞ける相談の形が売りです
- auカブコム証券は、グループの銀行との並びで見る形です
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
auカブコム証券
つまり、比べる順番は、制度の違いではなく、自分の取引の形です。国内株だけか、米国株もあるかで、見る会社が変わります。
5社を1社ずつ見る
SBI証券
SBI証券は、口座数と取扱商品の幅が大きいネット証券です。特定口座の年間取引報告書は、電子交付で受け取る形が中心です。
複数の口座を使い分ける人や、投資信託まで含めて1社に寄せる人には、この幅が効きます。申告の準備では、交付される書類の場所を、年内に一度開いて確かめておくのが段取りです。
楽天証券
楽天証券は、楽天グループのネット証券です。楽天銀行や楽天ポイントとの連携が売りで、画面の案内に沿って手続きを進める作りです。
確定申告の準備でも、案内の分かりやすさが効きます。グループのサービスを日常で使っている人は、ログインや確認の流れで迷いにくくなります。
マネックス証券
マネックス証券は、米国株の扱いに名前があるネット証券です。外国株の取引がある人は、年間取引報告書も、国内株と外国株の両方を見る形になります。
外国株の配当は、現地で税金が引かれたあと、日本でも申告の対象になる場合があります。そのため、書類の見方が増える分、案内の作りが問われる会社です。
松井証券
松井証券は、電話の相談窓口の手厚さを売りにするネット証券です。確定申告の分からない場所を、人に聞きながら進められる形を持ちます。
書類の読み方で止まることが多い人には、この相談の形が効きます。ネット証券は画面で完結するのが基本ですが、聞ける窓口があるかどうかは、比べる物差しになります。
auカブコム証券
auカブコム証券は、auと三菱UFJグループの色があるネット証券です。グループの銀行との並びで口座を持つ人が多い会社です。
資産の置き場所をグループでそろえている人には、確認の動線が短くなります。申告の準備では、銀行と証券の書類を同じ時期にそろえる段取りが組みやすくなります。
そろえる書類は口座の種類で違う、比べる前の前提
比べる前に、自分の口座の種類を確かめます。特定口座(源泉徴収あり)だけの人は、申告そのものが不要な場合があります。特定口座(源泉徴収なし)と一般口座の人は、年間取引報告書をもとに、自分で申告書を作ります。
複数の証券会社に口座がある人は、会社ごとに報告書が届きます。損と得を通算したい場合は、すべての会社の書類をそろえる段取りが要ります。そのため、口座を増やすときは、申告の手間も含めて比べるのが順番です。
ウハウハ高等学校のコラム「NISAランキングと投資信託の読み方」でも紹介しましたが、ランキングや評判は、読み方を知って初めて材料になります。証券会社比べも同じで、自分の取引の形という物差しが先に要ります。
出典:ウハウハ高等学校「NISAランキングと投資信託の読み方」
なお、手数料や取扱商品の細目は、改定で変わりやすい部分です。具体的な数字は、各社の公式ページで確かめてください(数値・要確認)。
選び方と、迷ったときの相談先
選び方は、取引の形で決めます。国内株中心で幅が要るならSBI証券、グループの連携なら楽天証券、米国株があるならマネックス証券、人に聞きたいなら松井証券、銀行との並びならauカブコム証券、という順です。
社長の資産づくりは、販路づくりと並ぶ経営の仕事です。資産の置き場所と、事業の組み立てを合わせて考えたい場合は、コミッターズの60分無料相談でご相談いただけます(コミッターズへのお問い合わせ)。税務の個別の判断は、顧問税理士に相談する形にしてください。
ネット証券の申告まわり、今日からできる最初の一歩
今日できる一歩は、使っている証券会社の年間取引報告書が、どこに交付されるかを開いて確かめることです。交付の場所が分かると、年明けの準備の段取りが決まります。
確定申告の準備は、年末からの段取りで差が出ます。書類の受け取り方を知っていることが、証券会社比べのいちばん実用的な物差しです。
合わせて読みたい
資産と申告まわりの読み物です。社長の備えの話と合わせて読むと、年末の準備の全体が見えてきます。
売上が落ちた年に社長を守る2つの共済。攻めの営業を止めない守りの順番
資産運用コーナーの歩き方をまとめた記事です。
「資産運用コーナー」の歩き方。社長の「備え」から考える、無理なく続ける資金づくり
ほかのコラムも、あわせてどうぞ
お金の学び(ウハウハ高等学校):投資のリスクとは?「危険」ではなく「ブレ幅」のこと|校庭のブランコで学ぶ
営業・販路のコラム:コミッターズ コラム
筆者の記事:川口忠大のnote
蓄電池を知る(ENERGY BANK):系統用蓄電池の低圧・高圧比較|法人が費用と接続条件で選ぶ方法
導入先を比べる:系統用蓄電池メーカー比較|法人が製品・導入支援・保守を同じ条件で見る方法
お金の面を読む:系統用蓄電池の充電コストを読む|調達契約と託送料金
情報サイトのトップ:ENERGY BANK(系統用蓄電池の情報サイト)
運営元:コミッターズ
令和の総合商社では、有形無形問わずに大手商社が行わないマーケティングで貴社の販路を開拓します。本気で販路を拡大したい方には60分間無料で相談に乗らせていただきます。
※一般的な解説です。個別のケースは顧問税理士・社会保険労務士・弁護士などの専門家にご相談ください。
会社の現場の工夫や取り組みは、みんなの企業新聞の記事「スマホだけで商談相手を探す方法」でも紹介しています。あわせてご覧ください。
