採用の相談を受けると、多くの経営者が「条件は悪くないはずなのに、応募が来ない」と言います。給与や休日といった条件面を見直す前に、筆者が先に確認するのは、応募する側から会社がどう見えているかです。求人票に書かれた条件は、仕事を探す人にとって判断材料の一部にすぎません。
応募をためらわせるのは「どんな会社か分からない」不安
応募をためらう理由の多くは、条件への不満ではなく「どんな会社か分からない」という不安です。どんな人が働いているのか、社長はどんな考えの人か、入ったあとの日々はどんな様子か。分からない部分が大きいほど、応募という一歩は重くなります。逆に言えば、会社の姿が見える会社は、それだけで応募のハードルが下がります。
会社の姿を見せるとは、どういうことか
交流会や経営者団体への参加についての相談は、令和の総合商社で受け付けています。 お問い合わせページからご相談ください。
会社の姿を見せるとは、立派な理念を掲げることではありません。日々の仕事の様子、扱っている商品や現場、経営者自身が何を大事にして経営しているか。そうした具体的な姿です。大きな宣伝文句よりも、「この会社ではこういう仕事をしている」という事実の積み重ねが、働く側の不安をほどいていきます。
これは取引の場面でも同じです。初めて組む相手は、必ず「この会社は信用できるか」を確かめます。第三者の目が入る仕組み、たとえば審査のある場では、一定の基準を満たしていること自体が見える形になります。見られることを前提に、姿を整えておく会社は、採用でも取引でも選ばれやすくなる。筆者はそう見ています。
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見せる題材は、日々の中にある
見せる内容に困る、という声もよく聞きます。特別な実績や大きな設備がなくても、題材は日々の中にあります。朝の段取り、現場での工夫、取引先とのやり取りで心がけていること。働く側が知りたいのは、派手な成功談ではなく、「自分がここで働く日常はどんなものか」です。日常を切り取る視点があれば、どの会社にも見せる材料はあります。また、発信の中心に経営者本人の考えを置くことも効きます。どんな会社にしたいのか、どんな人と働きたいのか。それが伝わる会社には、考え方に共感する人が集まりやすくなります。採用の発信は、求める人物像を言葉にすることから始まるのです。
採用は、会社の姿を見直す良い機会でもあります。求人票を書き換える前に、まず「この会社で働く姿が、外から見えているか」を確かめてみてください。見えていないのなら、そこが伸びしろです。
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会社の姿を伝える材料は、厚生労働省の採用・働き方の案内や、Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプで整え方を確認できます。支援策は中小企業庁にも整理されています。
このテーマを、記事で伝える場所
筆者は、企業の「今」を伝えるメディア「みんなの企業新聞」でも記事を書いています。第三者の目で会社が見られる仕組みについては、審査制の経営者マッチングサイトとは|会員の質を見極めるポイントで、審査があることの意味と、見られる側が意識すべき点を整理しました。会社の姿を整える視点として参考にしてください。
あわせて、シリーズの続き「地域で名前が挙がる会社には、共通点がある」もご覧ください。
あわせて、みんなの企業新聞の記事「SCORE Xの会費はいくらか|完全審査制コミュニティの料金が非公開な理由と参加前に確認したいこと」もご覧ください。