この記事の流れ
- EOとは、先に結論
- EOとは、どんな会か:フォーラムを中核にした仕組み
- EOとは、費用と参加の形
- EOの裏話:公開情報で見る両面
- EOとは、向く人と向かない人
- EO、参加前に確かめること
- BNI のビジター見学のご案内
経営者コミュニティの中でも、EO(Entrepreneurs’ Organization、起業家機構)は参加条件の線引きがはっきりしている会です。「年商1億円以上の創業者であること」が入口に置かれ、誰でも申し込めば入れる形ではありません。
そこでこの記事では、EOとは何か、仕組みと費用を公式情報から整理します。会費は、金額まで公式サイトに載せている日本のチャプターがあるため、その数字もあわせて紹介します。
野村證券のリテール営業で全国約7,000名中1位を4度。いまは代理店開拓で中小企業の販路をつくる会社「コミッターズ」を経営しています。川口です。
EOとは、先に結論
まず、公式情報から確認できた範囲で、結論を並べます。
- まず、1987年に米国で設立された、起業家の世界的ネットワークです。世界86か国・222チャプター・18,800名以上が所属しています(EO Japan公式)。
- 次に、日本では1995年10月にアジア初のチャプターが設立され、現在は国内17チャプター・約1,300名。2025年7月には日本が独立した「リージョン」に昇格しました。
- さらに、参加できるのは総売上高100万ドル(年商1億円)以上の会社の「創業者かつ代表経営者」のみで、メンバーシップは招待制です。雇われ社長は対象外です。
- 最後に、会費は公式に金額が公開されています。ただし、チャプターごとにローカル会費が異なり、同じEOでも負担額は所属先で変わります。
EOとは、どんな会か:フォーラムを中核にした仕組み
中核は「フォーラム」という守秘のピアグループ
EOの活動の中心は「フォーラム」です。少人数のグループで月に一度集まり、経営と人生の課題を、守秘義務のもとで共有し合います。売上規模の近い者同士が組まれるのが原則とされ、講師が教える研修とも、外部のコンサルとも違う、「経営者同士が本音で相談し合う場」として設計されています。
入会後1年以上フォーラムに参加することが条件に含まれるチャプターもあり、フォーラムへの参加は任意のオプションではなく、会員体験の本体です。

チャプター活動とグローバルの接点
フォーラムのほかに、チャプターごとの月次学習イベント(ラーニング)、年次のグローバルイベント、海外チャプターとの交流があります。国内だけでも、東京に複数のチャプターがあるほか、大阪・名古屋・京都・神戸・九州・沖縄など17のチャプターに分かれています。
なお、会計年度は7月から翌年6月です。年商1億円未満の起業家向けには、別プログラム「EOアクセラレーター」が用意されています。
EOとは、費用と参加の形
会費は、EO Tokyo Centralの公式サイトに金額が公開されています。入会金は、ローカルフィー100,000円とグローバルフィーUS$3,500の合計です。年会費は、ローカルフィー260,000円とグローバルフィーUS$2,630で、入会月によって月割りになります(4〜6月入会は翌期分もあわせて納入)。
ポイントは、ローカルフィーがチャプターごとに違うことです。公式ファクトシートでは、EO North JapanやTokyo Metropolitanのように、ローカル年会費が0円と表示されているチャプターもあります。つまり、「EOの会費はいくらか」は、所属するチャプターを決めないと一口に言えません。グローバル共通分(年会費US$2,630、入会時US$3,500)は共通です。
参加の形は招待制です。入会基準を満たさない場合は断られることがある旨も、公式に明記されています。年商1億円未満の場合は、EOアクセラレーター(参加費US$1,750/年、公式FAQ。別途ローカルフィーがかかる場合があります)という入口があります。
EOの裏話:公開情報で見る両面
「金額まで出す」透明性と、チャプターごとの差
日本の経営者コミュニティで、入会金と年会費の金額を公式サイトにそのまま載せている例は多くありません。EOは、少なくともTokyo Centralについては金額が公開されており、検討の土台が作りやすい会です。
一方で、その金額は「EO全体の料金表」ではありません。ローカルフィー0円のチャプターと26万円のチャプターが同じ看板の下にあり、説明会や紹介の話だけで金額をイメージすると、実態とずれることがあります。
「創業者でなければ入れない」という線引き
年商の基準に加え、「創業者かつ代表経営者」という条件があります。業績の良い雇われ社長でも対象外で、創業者であっても年商が基準に届かなければ入れません。EOアクセラレーターが別に用意されているのは、この線引きの裏返しです。
この厳しさは、フォーラムで組まれる顔ぶれの均質さを保つための設計でもあります。「誰がいる場なのか」が事前にかなり絞られている点は、他の交流会型コミュニティとの大きな違いです。売上規模の近い者同士が組まれる原則とあわせて、相談内容の解像度を上げる狙いがあると読めます。
なお、会費にはドル建てのグローバルフィーが含まれるため、円換算の負担は為替で動きます。金額が公開されているからこそ、入会時点のレートで年間総額を試算しておくことも、参加前にできる確認のひとつです。
EOとは、向く人と向かない人
向き不向きの分かれ目(公式情報をもとにした筆者の整理)

| 項目 | 向く人の姿 | 向かない人の姿 |
|---|---|---|
| 立場 | 年商1億円以上の会社の創業者・代表 | 年商1億円未満、または雇われ社長 |
| 姿勢 | 経営者同士で経験を共有し合いたい | 講師に教えてもらう研修型を期待する |
| 費用 | ドル建て分も含め継続負担できる | 円建ての固定費で収めたい |
EO、参加前に確かめること
- 自分が「創業者かつ代表経営者」で、年商1億円の基準を満たしているか
- 所属を希望するチャプターのローカルフィー(チャプターで金額が異なる)
- フォーラムへの月次の参加を、継続して確保できるか
なお、経営者交流会やコミュニティは、会ごとに設計が大きく異なります。経営者交流会の選び方の記事では、頻度・入り方・続けやすさの軸で他の会と比較しています。まず全体像を掴んでから、個別の会を検討する順番がおすすめです。
BNI のビジター見学のご案内
筆者は、BNI の東京NEリージョン、BRIDGET(ブリジット)チャプターに所属しています。条件を絞った経営者の場という意味では、BNIの記事もあわせてご覧ください。
経営者交流会の実態や選び方については、みんなの企業新聞でも筆者の記事で紹介しています。人脈形成を目的にしたマッチングサイトの使い方
※本記事は、公式サイト・公式発表をもとに整理したものです。会費はチャプターごとに異なります。最新の内容は公式にご確認ください。