職場環境を良くしたいと考えたとき、新しい設備や広い事務所を思い浮かべる経営者は多いかもしれません。しかし、日々の働きやすさを実際に左右するのは、物の置き場所、作業の順番、情報の伝わり方といった「段取り」の部分です。ここは費用をかけずに変えられます。
まず、探し物の時間をなくす
まず、探し物の時間です。道具や書類の置き場所が決まっていない職場では、毎日少しずつ「探す時間」が積み重なります。置き場所を決め、使ったら戻す。当たり前のことですが、これが徹底されている職場は意外に少ないものです。探す時間が減れば、その分だけ本来の仕事に集中でき、残業の圧縮にもつながります。
作業の波を、平らにならす
交流会や経営者団体への参加についての相談は、令和の総合商社で受け付けています。 お問い合わせページからご相談ください。
次に、作業の波の平準化です。忙しさが特定の日や人に集中する職場は、疲弊とミスを招きます。業務の棚卸しをして、分けられる仕事、前倒しできる仕事を切り分けると、忙しさの山は低くなります。誰か一人にしかできない仕事を減らすことも、休みの取りやすさに直結します。
そして、声をかけ合える空気です。段取りの改善は、現場の声なしには進みません。「ここがやりにくい」という一言を引き出せるかどうかは、経営者の聞く姿勢にかかっています。小さな改善を一つ実行して見せることが、次の声を生みます。
改善の進め方は、一つずつが鉄則
改善の進め方は、一つずつが鉄則です。あれもこれもと手を広げると、現場は疲れてしまいます。今月は道具の置き場所、来月は朝の段取り、というように範囲を絞り、効果が見えたら次へ進む。小さな成功体験の積み重ねが、「言えば変わる」という現場の実感を育てます。
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また、段取りの改善は安全面にも直結します。物が散らかった職場、無理な作業姿勢が続く職場では、事故のリスクが高まります。整理された環境と無理のない作業の流れは、従業員の健康を守る土台です。安全への配慮は、長く働いてもらうための前提条件でもあります。
設備投資が絡む改善も、段取りの見直しの後に検討すれば、無駄な買い物は減ります。本当に必要なものが見えてくるからです。順番を間違えないことが、限られた予算を活かすコツでもあります。
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働きやすい職場づくりは、従業員のためであると同時に、経営の効率そのものです。筆者は、職場の段取りに、その会社の人を大切にする姿勢が最もよく表れると考えています。
職場環境の整え方は、厚生労働省の案内のほか、経営の改善全般は中小企業庁の情報も参考になります。取り組みを伝える場として、USMEもあります。
取り組みを、物語として届ける
職場づくりの工夫は、採用や取引の場面で会社の姿勢を伝える材料になります。USME(アスメ)は、企業や個人の取り組みを取材し、考え方や行動を重視して編集するストーリーメディアです。「働く幸せを考える」カテゴリも用意されています。USMEについては令和の総合商社のページで紹介しています。
会社の現場の工夫や取り組みは、みんなの企業新聞の記事「倫理法人会の会費はいくらか|月会費の目安と公式で確認できること・できないこと」でも紹介しています。あわせてご覧ください。