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2026.11.05 更新 2026.11.08
交流会・団体紹介

PICとBNIの違い|公式サイトのない「PIC」と、世界最大級の紹介組織「BNI」を比べる

経営者交流会を調べていて、公式サイトが見つからない会に行き当たったことはありますか。PIC(ピック)は、まさにそういう会です。検索しても公式ページは出てこない。それなのに、参加者のSNSには「金曜の朝7時15分から定例会」「ビジネスにつながる」という投稿が並んでいる。一方のBNIは、1985年に生まれ、日本だけで401チャプター・13,074人(BNIジャパン公式の統計、2025年9月〜2026年9月の数値)が活動する、世界最大級の紹介(リファーラル)組織です。

この記事では、「表に出ていない会」PICと「仕組みを徹底的に公開してきた会」BNIを、優劣ではなく設計の違いから整理します。なお、PICについては公式の公開情報がほぼ存在しないため、本記事のPIC側の記述は、参加者のSNS投稿から確認できる範囲に限ります。「分からないことは分からない」と明記したうえで書くのが、この比較の前提です。

PICとは:参加者の投稿から見える姿

PICについて、公開情報で確認できたのは「PIC2」「PIC3」という番号付きの会と、「PIC横浜」という地名付きの会の存在です。

PIC2は、参加者のInstagram投稿で「私が好きなコミュニティの一つ」と紹介されています。定例は金曜日の朝7時15分から8時30分までで、オンラインでビジター参加が可能。年齢層は比較的若く、「アットホームさと、ビジネスにつながる感じが絶妙」というのが参加者の感想です。周年イベントやゴルフコンペも開かれていて、イベントの集合写真には25名ほどが写っています。早起きが苦手な人向けに、もう少し遅い時間の会もあるそうです。

PIC横浜は、毎週金曜7時15分から8時30分の定例会で、ビジター参加費は1,000円。会員が自分の事業を発表する「メインプレゼン」の枠があると案内されています。PIC2と曜日・時間が完全に一致している点は興味深いところですが、同じ会なのか、共通の時間枠なのかは確認できていません。

PIC3はオンライン開催で、参加を検討した人の投稿には「ほぼBNIの仕組みを使ったオンラインビジネス交流会」と書かれています。BNIと同様の欠席ルールがあるため、入会を迷っている——という証言もありました。つまりPICは、BNIの型を意識して設計された会である可能性が高い、というところまでは参加者の声から読み取れます。

一方で、PICの正式名称(何の略か)、運営者、入会金や月会費、会員総数は、2026年11月5日時点で公開情報を確認できませんでした。公式サイトも公式SNSアカウントも見当たらず、参加条件の詳細も非公開です。この「表に出てこない」こと自体が、PICという会の第一の特徴だと言えます。

BNIの最新の規模や仕組みは、BNIジャパンの公式サイトの統計と、チャプターを探すページで確認できます。

BNIとは:紹介を仕組み化した組織

BNIは1985年にアイヴァン・マイズナー博士が創設した、紹介(リファーラル)に特化した組織です。理念は「Givers Gain®(与える者は与えられる)」で、メンバー同士が仕事を紹介し合うことを、感覚ではなく仕組みで回します。

基本構造はチャプター制です。各チャプターは「1業種1名」が原則で、同業の競合が同じ会に入ることはありません。定例会は週1回、早朝開催が多く、出席や紹介の実績は仕組みの中で記録されます。見学は2回まで可能で、ビジター参加費は通常3,000円前後(チャプターによって異なります)。

費用は公式には非公開で、見学後に案内される形です。構成は登録費(初回のみ)とプログラム利用料(年会費に相当し、1年・2年・5年の支払い区分がある)とされています。第三者メディアの記事では、2024年時点で登録料33,000円・年会費171,600円(いずれも税込)という金額が紹介されていますが、これはあくまで当時の第三者情報であり、最新の金額は見学時に確認が必要です。

交流会や経営者団体への参加についての相談は、令和の総合商社で受け付けています。 お問い合わせページからご相談ください。

規模の面では、日本で401チャプター・13,074人という数字が公式に公表されています。「誰が、どれだけ紹介し、どれだけ売上につながったか」を組織として集計・公表できること自体が、BNIの設計の表れです。

違い1:情報の公開性

最も大きな違いは、情報の出し方です。

BNIは、創設者、理念、チャプター数、会員数、紹介件数といった組織の素性を公式に公開しています。入会を検討する側は、会の全体像を事前に調べたうえで見学に行けます。費用だけは非公開ですが、それも「見学後に案内する」という運用が明示されています。

PICは対照的です。公式サイトがなく、正式名称も運営者も会費も公開されていません。存在を知る経路は、参加者のSNS投稿と口コミが中心です。言い換えれば、PICは「知っている人の周辺にだけ見える会」であり、外側から検討材料を集めることは難しい設計です。

どちらが良い悪いではありません。ただ、経営者が限られた時間と費用を投じる以上、「入る前に調べられるかどうか」は判断の前提条件そのものです。公開情報の量は、そのまま検討のしやすさに直結します。

違い2:仕組みの厳密さと規模

BNIの仕組みは厳密です。週1回の定例会、1業種1名、出席・紹介の記録。続けるには相応のコミットメントが求められますが、その分「紹介が生まれる確率」を仕組みで引き上げています。401チャプターという規模は、この型が再現可能であることの証明でもあります。

PICについては、参加者の証言から「欠席ルールがある」「メインプレゼンの枠がある」といったBNI型の運用の断片が見えます。ただし、出席義務や紹介の仕組みが組織としてどこまで統一されているか、会全体の規模がどれほどかは、公開情報からは分かりません。確認できる会も3つに限られ、BNIのような全国規模の広がりは確認できていません。

ビジネスの観点で言えば、厳密な仕組みは「再現性」と引き換えに「窮屈さ」を生みます。逆に、実態が見えにくい会は、当たり外れの振れ幅が大きくなります。会費や時間というコストを投じる前に、自分がどちらの振れ幅を引き受けられるかを考えることが、交流会選びでは重要です。

違い3:入口のハードル

交流会や経営者団体への参加についての相談は、令和の総合商社で受け付けています。 お問い合わせページからご相談ください。

入口にも違いがあります。BNIの見学は2回まで、ビジター費は3,000円前後が目安と、入口の条件が事前に分かります。PIC横浜のビジター費は1,000円と参加者の投稿にあり、金額だけ見ればPICのほうが軽い設定です。ただしPICの場合、その1,000円という情報自体が「参加者の投稿でしか確認できない」という点に注意が要ります。申し込みの導線も公式には用意されておらず、知人の紹介や参加者経由でたどり着く形が中心と見られます。

どんな経営者に向いているか

BNIが向いているのは、週1回の早朝の定例会に継続して出席でき、紹介し合う仕組みの中で実績を積み上げたい経営者です。1業種1名のため、自社の業種の枠が空いているかどうかが最初の確認点になります。仕組みが強い分、仕事の紹介という「成果」を比較的短い時間軸で求める人と相性が良い設計です。

PICが向いている可能性があるのは、公式な情報が少なくても、知人や参加者の口コミを頼りにまず参加してみる、という動き方ができる経営者です。年齢層が若めでアットホームという参加者の声からは、堅い仕組みよりも場の雰囲気を重視する会であることがうかがえます。逆に、入会前に費用や条件を文書で確認したい人、検討材料を揃えてから判断したい人には、情報の少なさ自体が壁になります。

どちらの会でも共通するのは、参加費や移動時間は「人脈への投資」であり、その回収は紹介や協業という形で事業に戻ってくる、という点です。会の知名度ではなく、自社の事業フェーズと自分の動き方に合うかどうかで選ぶのが基本です。

筆者の見方

筆者もBNIのBRIDGETチャプターで活動しています。BNIの良さは、仕組みが公開されているからこそ「自分に合うかどうかを入る前にかなり判断できる」ことにあります。逆に言えば、PICのような会は、公開情報では判断がつかない分、実際に参加している人の生の声がほぼ唯一の判断材料になります。口コミで広がる会には口コミなりの熱量がありますが、検討する側は「分からない部分が大きい」ことを自覚したうえで、まずビジター参加で実物を見るのが現実的な入り方でしょう。

経営者交流会の全体像や他の会との違いは、みんなの企業新聞の記事でも整理しています。BNIの会費や活動の実際については、筆者自身の経験をもとに書いた記事もありますので、あわせてご覧ください。

筆者が活動するBNI・BRIDGETチャプターについて

筆者は、BNIのBRIDGETチャプターで活動しています。BRIDGETチャプターの定例会は、毎週火曜日の夜19時から開催しています。紹介の仕組みを実際に見てみたい方は、見学も可能です(見学は2回まで)。興味がある方は、川口までお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

※PICの正式名称・運営者・会費(入会金・月会費)は、2026年11月5日時点で公開情報を確認できなかったため、本記事では「非公開」と明記しています。PIC側の記述は参加者のSNS投稿に基づくもので、会の公式見解ではありません。

あわせて、みんなの企業新聞の記事「倫理法人会の会費はいくらか|月会費の目安と公式で確認できること・できないこと」もご覧ください。

徳億会とは?

徳億会は、株式会社いかしあい隊が運営する月例の経営者交流会です。着席型の食事会の形式で、「徳を積み重ねる本物の経営者の集い」を掲げています。徳億会会員の費用は、入会金110,000円・月会費36,300円・年会費435,600円(いずれも税込、公式表記)。ビジター参加の費用は回によって異なるため、最新の案内は株式会社いかしあい隊の公式サイトでご確認ください。

ATM会とは?

ATM会は、徳億会と同じく株式会社いかしあい隊が運営する月例の経営者交流会です。立食型の形式で、名前は「A=明るく、T=楽しく、M=前向きに」に由来します。いかしあい隊会員の費用は、入会金55,000円・月会費11,000円・年会費132,000円(いずれも税込、公式表記)。ビジター参加の費用は回によって異なるため、最新の案内は株式会社いかしあい隊の公式サイトでご確認ください。

交流会への参加・見学に興味のある方は、こちらからお問い合わせください。内容を確認のうえ、ご案内します。

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