年末のギフト商戦では、輸入した雑貨や食品まわりの商品が店頭に並びます。そのときに効いてくるのが、原産国表示の確認です。
実は、原産国の表示は、書いてある国名をそのまま読めば済む話ではありません。作った国の見せ方によっては、不当な表示に当たる場合があります。
この記事では、原産国表示の確認を、消費者庁の告示を材料に整理します。あわせて、仕入れの前に見る点検項目もまとめます。
野村證券のリテール営業で全国約7,000名中1位を4度。いまは代理店開拓で中小企業の販路をつくる会社「コミッターズ」を経営しています。川口です。
原産国表示の確認、先に結論
先に結論です。原産国表示の確認で見るのは、国名が書いてあるかどうかではありません。お客様が、作られた国を判別できるかどうかです。
消費者庁の告示は、商品の原産国に関する不当な表示を指定しています。告示第34号が、その指定の根拠です。この告示は、昭和49年5月1日から施行されています。
つまり、線引きは、表示の派手さではなく、判別のしやすさにあります。次に、原産国の決まり方から説明します。
決まり方
表示を見る
仕入れで聞く
原産国は、最後に中身を変えた工程の国です
まず、原産国の意味です。告示では、原産国とは、その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国をいいます。
たとえば、材料を仕入れた国と、商品に仕上げた国が違う場合は、仕上げた工程の側が物差しになります。箱に入れた国や、値札を付けた国で決まる話ではありません。
モノ商材の仕入れや売り方についての相談は、令和の総合商社で受け付けています。 お問い合わせページからご相談ください。
また、原産地が国名よりも地名で知られている商品もあります。その場合は、その原産地を原産国とみなして告示が適用されます。
そのため、原産国表示の確認は、仕入れ先への聞き方から始まります。どの国で、どの工程まで行われたのかを聞く形です。
原産国表示の確認、外国で作られた商品の表示
次に、外国で生産された商品です。告示は、その商品が原産国で生産されたものであることを、一般消費者が判別することが困難な表示を、不当な表示に挙げています。
判別が難しくなる型は、大きく分けて並んでいます。1つ目は、原産国以外の国の国名や地名、国旗などの表示です。2つ目は、原産国以外の国の事業者やデザイナーの名前や商標の表示です。3つ目は、文字による表示の全部または主要部分が和文で示されている表示です。
たとえば、外国で作られた雑貨の箱に、別の国の国旗が大きく出ている場面です。作られた国がどこなのかが、箱を見ただけでは判別しにくくなります。
別のサイトのポチっと雑貨店長(ニコニコデスク)のコラム「雑貨の品質表示、ネットで売る前の4項目【2026年10月】」では、「表示が必要なのは、一般消費者に販売する時点です」と書かれています。
出典:ポチっと雑貨店長「雑貨の品質表示、ネットで売る前の4項目【2026年10月】」
つまり、売る時点の表示が物差しになります。仕入れの時点で判別しにくい箱は、売り場でも同じ迷いを生みます。そのため、箱の見せ方は、仕入れの相談の段階で確かめる形が合います。
通販の商品ページでも判別が物差しです
さらに、通販の商品ページでも、考え方は同じです。写真の中の箱の文字や、説明文の国名の出し方で、判別が難しくなる場合があります。
そのため、商品ページを作るときは、作られた国が読む人に伝わるかを先に見ます。国名を小さく添えるだけでは、判別できるとは限りません。
なお、建設会社へ納める贈答品や記念品でも、場面は同じです。外国で作られた品を年末の挨拶に使う場合は、箱の表示を納品前に確かめておきます。

日本で作られた商品の表示で迷う場面
一方で、日本国内で生産された商品にも、同じ告示の線があります。その商品が国内で生産されたものであることを、一般消費者が判別することが困難な表示は、不当な表示に挙げられています。
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型は、外国産の話と裏表の関係です。外国の国名や地名、国旗などの表示、外国の事業者やデザイナーの名前や商標の表示、文字による表示の全部または主要部分が外国の文字で示されている表示が、並んでいます。
たとえば、国内で作られた雑貨なのに、箱の文字の主要部分が外国の文字で埋まっている場面です。読む人は、外国で作られた品だと思いやすくなります。
つまり、国産品を外国風に見せる見せ方も、同じ物差しで見られます。年末のギフトでは、高級そうに見せる演出が増えますので、この線は点検に入れておきます。
ただし、商品の普通名称として定着している言葉まで、同じ扱いになるわけではありません。告示の運用基準では、原産国が外国であることを示すものでないことが明らかな表示は、当てはまらない例も示されています。
そのため、迷う表示は、名前の由来とあわせて確かめます。言葉の由来が商品の普通名称にあるのか、作られた国を示す演出なのかで、置く場所が変わります。
値札と説明カードの言葉もそろえます
さらに、売り場の値札と説明カードも、同じ目で見ます。箱の表示が判別しやすくても、説明カードの演出で別の国の印象が強くなる場合があります。
たとえば、カードに外国の地名を大きく書き、作られた国を書いていない場面です。お客様が受け取る印象は、箱ではなくカードの側で決まってしまいます。
そのため、説明カードを作るときは、作られた国をどこに書くかを先に決めます。演出の言葉と、作られた国の表示を、別の行に分ける形が合います。
また、年末の特設売り場では、説明カードの使い回しが起きやすくなります。去年のカードをそのまま出す前に、今年の仕入れ先と工程が同じかを確かめておきます。
仕入れの記録に残す項目
また、確認の結果は、仕入れの記録に残しておきます。残す項目は、作られた国と、最後の工程の内容と、箱の表示の見え方です。
たとえば、同じ仕入れ先から同じ商品を買い直す場面です。記録が残っていれば、前回の確認を土台に、変わった場所だけを見直せます。
一方で、記録がない場合は、買い直しのたびに同じ確認を繰り返す形になります。年末は仕入れの回数が増えますので、その繰り返しが、そのまま手間になります。
さらに、記録は、売り場の担当が替わったときにも効きます。確認した人が不在でも、記録を見れば、表示の置き場所が分かります。そのため、記録の置き場は、仕入れの書類と同じ場所にそろえておきます。

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原産国表示の確認、今日の最初の一歩
最初の一歩は、年末に仕入れるギフト商品の表示を、箱の単位で見ることです。まず、作られた国が、箱を見て判別できるかを確かめます。
次に、国旗や外国の文字が大きく出ている商品は、理由を仕入れ先に聞きます。そして、聞いた内容は、仕入れの記録に残しておきます。
さらに、通販で売る商品は、商品ページの写真と説明文も同じ目で見ます。なお、個別の表示の当てはめで迷う場合は、消費者庁の告示と運用基準で確かめる形が確かです。
この見方ができると、原産国表示の確認は、売り場の勘ではなく仕入れの段取りになります。年末の贈答品は数が多いため、その段取りが年明けの問い合わせを減らします。
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