交流会の自己紹介は、当日になって慌てて考える人が多い仕事です。名刺は用意できていても、自分の会社を短く伝える言葉が決まっていないからです。そのため、交流会の自己紹介が決まっていないと、話すたびに内容が変わります。
実は、自己紹介で伝える中身は決まっています。何をしている会社かと、どんな相談を受けているかと、次にどうつながりたいかです。つまり、この3つがそろえば、聞く側は会社の姿をつかめます。
この記事では、自己紹介の作り方をMuseで作る手順として整理します。建設会社の例を使いながら、強みを絞る進め方と、相手の情報を入れない線引きをまとめます。
野村證券のリテール営業で全国約7,000名中1位を4度。いまは代理店開拓で中小企業の販路をつくる会社「コミッターズ」を経営しています。川口です。
自己紹介の作り方、先に結論
先に結論です。交流会の自己紹介は、その場の思いつきで話すものではありません。材料を集めて強みを絞り、話す順番を決めておくものです。
- 集める材料の範囲を決める
- 強みを3つに絞る
- 話す順番を決める
- 声に出して確かめる
つまり、任せるのは材料の並べ替えと文の下書きです。どの強みを前面に出すかは、社長自身が決める場所に残します。
材料を集める
強みを絞る
順番を決める
声で確かめる
また、自己紹介は長く話すほど伝わるものではありません。聞く側が覚えるのは、会社の仕事と相談の入口です。この2つが見える形が、自己紹介の出来を決めます。
なお、下書きの速さだけを追うと、確かめる工程が抜けます。速く作って、声に出して確かめるのが、自己紹介の作り方の進め方です。
自己紹介の作り方、話す順番の4つ
まず、材料を集めます。会社の公開情報と、自分で決めた相談の入口だけに絞ると、量が見えます。次に、強みを絞ります。絞る段階では、文章を整えません。整えるのは、強みが決まったあとです。
材料を集めて強みを3つに絞る
強みは、得意な仕事、対応できる範囲、相談の入口の3つが基本です。たとえば、建設会社の場合は、得意な工事の種類と、対応できる地域と、見積の相談を受けていることです。つまり、この分け方で並べると、聞く側は頼める仕事を思い浮かべられます。
さらに、材料の欠けも、この段階で見えてきます。言える実績が手元にない強みや、受けていない仕事まで含めた強みです。欠けは、その場で埋めようとせず、印だけを付けます。印があると、あとで原文に戻る場所が分かります。
なお、筆者は、紹介文の下書きを作る前に、材料を型で分ける進め方を取っています。分けてから渡すと、返ってくる文も型にそろいます。
別のサイトのはじめて商店街のコラム「店舗の内装工事、手順と契約前に確かめる点」では、工事の範囲を図面やメモで示せる形にしておくことが大切で、範囲があいまいなままでは前提がずれて比べにくくなると書かれています。
出典:はじめて商店街「店舗の内装工事、手順と契約前に確かめる点」
つまり、自己紹介も同じです。得意な仕事の範囲を示せる形にしておくと、聞く側は相談の中身を思い浮かべられます。範囲の置き場が決まっていると、文を直すときも迷いません。
話す順番を決めて短く並べる
次に、話す順番を決めます。順番は、会社の仕事、得意な相談、対応できる範囲、次に聞きたいことの流れです。項目が決まっていると、会が変わっても自己紹介の形がぶれません。
また、下書きは短い文で並べます。長い文が続くと、当日に早口になりやすいです。短い文の並びは、途中で聞き返されても、途中から話し直せます。
一方で、相手に合わせて変える場所も決めておきます。変えるのは、相談の入口の言い方だけです。会社の仕事や対応範囲まで毎回変えると、聞く側に残る印象も変わります。
声に出して確かめる
最後に、下書きを声に出して読みます。目で読むだけでは、言いにくい言葉に気づきにくいです。声に出すと、長すぎる文や、言い慣れない言い回しが見えてきます。
特に、会社の仕事を表す言葉は、普段の言葉に寄せます。普段使わない立派な言葉は、当日に詰まる原因になります。そのため、読みにくい言葉は、その場で普段の言葉に直します。
たとえば、従業員が少ない建設会社(仮の例です)が、交流会の前にこの準備をするとします。前半は材料を集めて強みを絞り、後半は下書きを声に出して確かめる、という進め方です。短い時間で回る理由は、文づくりを任せ、確かめる場所を絞っているからです。
交流会の自己紹介で守る線引き、3つ
個人情報保護委員会は、事業者が生成AIサービスに個人情報を入力するときは、利用目的を達成するために必要な範囲かを確認するよう求めています。さらに、本人の同意なく入力し、別の目的で扱われる場合は、法律に違反する可能性があるともしています。
線引きは、次の3つです。
- 入れない:交流会で会った相手の名前、電話番号、メールアドレス、住所
- 入れない:表に出ていない取引の条件や、取引先だけが知る事情
- 入れてよい:公開済みの会社情報、得意な仕事、決めた相談の入口
なお、Museは、MetaのパーソナルAIエージェントです。日本では2026年10月23日から提供が始まりました。便利さの前に、渡す材料の線引きを先に決める順番が大事です。
さらに、渡した材料と返ってきた下書きは、社内のメモに残します。記録があれば、次の会でも同じ型で作り直せます。逆に、記録がないと、その場限りの文になり、型が育ちません。
特に、線引きは、担当が変わっても同じになるよう、文で残します。口頭の申し送りだけでは、人によって外す範囲がずれるからです。
交流会の自己紹介、迷うところの確かめ方
交流会の自己紹介で迷うのは、任せる範囲と、自分で決める範囲の境目です。境目は、会社の印象に触れるかどうかで決めます。印象を決める強みの選び方は人が見て、並べ替えと下書きは任せます。
よくある質問
まず、「強みは多いほうが伝わる?」と聞かれます。答えは、絞ったほうが伝わる、です。聞く側が覚えられる数は限られるため、相談の入口につながる強みだけを残します。
次に、「相手の会社名を入れて作ってよい?」と聞かれます。答えは、名前を入れて作らない、です。自己紹介は自社の話に絞り、相手の情報は入れない形が安全です。
最後に、「Museの下書きを、そのまま読み上げてよい?」と聞かれます。答えは、そのままにはしない、です。下書きは声に出して読み、普段の言葉に直してから使います。
自己紹介の作り方、今日からできる最初の一歩
フロアごとに困りごとを探す考え方は、令和の総合商社の歩き方の記事でも紹介しましたが、自己紹介でも同じで、聞く側が探しやすい順番に並べることが大事です。
今日できる一歩は、公開情報から材料を集めて、強みを3つに絞ることです。次に、話す順番に沿って下書きを作らせ、声に出して確かめます。最後に、言いにくい言葉を普段の言葉に直します。
なお、迷ったときは、相談の入口が書いていない下書きから直します。入口が見えない紹介は、聞いた側の次の一手も決まりません。このように、自己紹介は当日の話し方ではなく、前の準備で決まります。
Museについて気になることは、遠慮なく聞いてください。
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参考(外部サイト):about.fb.com、個人情報保護委員会
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