年末の挨拶の段取りで、去年と同じつもりで動くとつまずくのが、年賀状の差出日です。日本郵便が、2027年用の日程を後ろへずらしたからです。早く作り終えて早く出す、という去年の動きが、そのままでは合わなくなります。
実は、変わったのは出す日だけではありません。はがきの発売日と、販売が終わる日も動いています。つまり、買う日と出す日の両方を、今年の日程で置き直す必要があります。
この記事では、年賀状の差出日まわりの変更点を整理します。あわせて、取引先への年賀状を出す小さな会社が、準備をどの順番で逆算すればよいかもまとめます。2026年11月時点の、日本郵便の発表に基づく内容です。
野村證券のリテール営業で全国約7,000名中1位を4度。いまは代理店開拓で中小企業の販路をつくる会社「コミッターズ」を経営しています。川口です。
年賀状の差出日、先に結論
先に結論です。年賀状の差出日は、今年から後ろへずれます。引受の開始は12月20日で、元日に届けるための差し出しの目安は12月27日です。
- 引受開始は12月20日。従来の12月15日から後ろへずれます
- 元日に届く差出の目安は12月27日。従来の12月25日から後ろへずれます
- 引受開始より前に出すと、通常の郵便として年内に届きます
- はがきの発売は11月2日から。販売は1月15日まで続きます
はがきを買う
宛名と文面を作る
差し出す
元日に届く目安
つまり、今年の落とし穴は「早く出しすぎる」側にあります。準備が早く終わっても、投函は12月20日を待つ形になります。そのため、社内の締め切りは、投函の日ではなく、宛名と文面がそろう日に置くのが今年の進め方です。
年賀状の差出日、変わった日程の中身
まず、発売まわりの日程から見ていきます。年賀状の差出日を決める前に、買う日の日程も今年のものへ置き直します。2027年用の年賀はがきは、2026年11月2日の9時から販売が始まりました。無地の年賀はがきは1枚85円です。また、年賀85円郵便切手も、同じ11月2日に発行されています。
販売の終わりは1月15日まで延びました
次に、販売が終わる日です。今年は1月15日まで販売が続きます。従来は1月10日頃まででした。返信の年賀状を後から出す場面でも、はがきを買い足せる期間が長くなります。
ただし、買える期間が延びても、元日に届く差出の目安は変わりません。販売の終わりと、届く日の目安は、別の日程として分けて見ます。この切り分けが、今年の年賀状の差出日で迷わないための土台です。
引受開始より前の投函は通常の郵便になります
さらに、引受の開始日が今年の注意点です。引受開始は12月20日です。一方で、12月19日までに差し出した年賀状は、通常の郵便の扱いで年内に届きます。新年の挨拶が年内に届く形は、避けたいところです。
なお、三が日の配達は、元日と1月3日です。元日に届く形にしたい相手へは、12月27日までの差し出しを目安にします。地域や投函の時刻で前後する面もあるため、目安の日より前に出す段取りにしておきます。
別のサイトのもぐもぐ産地ラボのコラム「2026年の年末ギフトに産直食材を選ぶ手順」では、年末ギフトを選ぶときは、贈る相手、届けたい日、人数を決めることから始めると書かれています。
出典:もぐもぐ産地ラボ「2026年の年末ギフトに産直食材を選ぶ手順」
年賀状も年末ギフトも、年末の挨拶まわりは「相手と日付を先に決める」点で同じです。日程の置き場が決まると、文面作りは後からついてきます。逆に、相手と日付が揺れたまま作り始めると、年末の忙しさの中で直しが重なります。
年賀状の差出日に合わせる会社の準備
では、会社の準備を逆算します。投函の開始が12月20日に決まっているため、準備の締め切りは、その前に置けます。
- 1まず、出す相手のリストを今年の取引に合わせて直します
- 2次に、文面とデザインを決め、印刷の発注を先に済ませます
- 3さらに、喪中の連絡を受けた相手を、出す相手から分けます
- 4最後に、投函の担当と、投函する日を決めておきます
相談の窓口をひとつにする記事でも紹介しましたが、年賀状の準備も同じで、宛先のリストと投函の担当を一か所に集めると、漏れと重なりが減ります。担当が分かれると、同じ相手へ重ねて出す事故も起きやすくなります。
たとえば、建設会社の取引先へ年賀状を出す場合(仮の例です)は、現場ごとに担当が分かれていると、元請けへの宛先が重なりやすくなります。そのため、宛先は会社単位で1つのリストに寄せ、現場名は備考に残す形にします。この寄せ方が、年末の挨拶を営業の記録として残す土台にもなります。
また、年賀状をやめる相手や、メールでの挨拶に切り替える相手がいる場合は、リストの段階で印を付けます。印刷の枚数は、その印の後に数えます。先に枚数を決めてから相手を選ぶ順番は、今年は特に避けます。
宛名の書き方で迷う場所
さらに、宛名の書き方にも迷う場所があります。会社宛ての場合は、会社名、部署、役職、名前の順に並べる形が基本です。一方で、担当が変わっている相手は、古い宛名のまま出す事故が起きやすい相手でもあります。そのため、宛名は去年のデータをそのまま写さず、今年の名刺と請求書の宛名で見比べます。
なお、引っ越しや移転の連絡を受けた相手は、リストの住所もあわせて直します。住所の直しは、投函の直前では間に合わない作業です。つまり、宛名の見比べは、文面作りと同じ段に置く作業になります。この段取りがあると、届かない年賀状の数を減らせます。
よくある質問
まず、年賀状の差出日について、「去年までの感覚で12月15日に出してよいですか」と聞かれます。答えは、今年は12月20日が引受開始です、となります。早く出すと通常の郵便として年内に届くため、投函は開始日以降にします。
次に、「12月27日を過ぎたら元日には届きませんか」と聞かれます。答えは、27日は目安の日です、となります。過ぎた分がどう届くかは地域の扱いにもよるため、元日に届けたい相手ほど早めに出します。
最後に、「はがきは年末に買っても間に合いますか」と聞かれます。答えは、販売は1月15日まで続きます、となります。ただし、印刷や宛名書きの時間は別にかかります。そのため、買う日ではなく、作り終える日を先に決めます。
年賀状の差出日、今日からできる最初の一歩
今日できる一歩は、出す相手のリストを開き、今年の取引に合わせて直すことです。まず、宛先を会社単位に寄せます。次に、喪中の相手と、挨拶の形を変える相手に印を付けます。最後に、投函の担当と12月20日以降の投函日を、予定表に入れます。
なお、印刷を外へ頼む場合は、発注の締め切りが自社の予定より先に来ます。外の締め切りから逆算すると、文面を決める日も自然に決まります。このように、年賀状の差出日は、出す日の話であると同時に、年末の段取りを決める話です。
また、出す相手の範囲も、今年の段取りの中で決め直します。長く取引が止まっている相手へ出し続ける形も、今年から新しい取引が始まった相手へ出さない形も、どちらも記録としては弱くなります。さらに、年賀状は届いた側が差出人の近況を読む場でもあります。そのため、文面には、今年の仕事の小さな変化を短く入れる形が合います。近況は盛る話ではなく、相手が返事を書きやすくなる材料です。つまり、リストの見直しは、枚数を減らす作業ではなく、挨拶の宛先を今年の関係に合わせ直す作業です。
合わせて読みたい
相談の窓口をひとつにする考え方の記事です。年賀状の宛先と担当を集める話にもつながります。
相談先がバラバラな社長へ。窓口を一つにして迷いと手間を減らす考え方と整理の型
ほかのコラムも、あわせてどうぞ
お金の学び(ウハウハ高等学校):開業資金の公的な相談先・融資制度4つ|借りる前に窓口で聞けること
営業・販路のコラム:コミッターズ コラム
筆者の記事:川口忠大のnote
蓄電池を知る(ENERGY BANK):系統用蓄電池の低圧・高圧比較|法人が費用と接続条件で選ぶ方法
導入先を比べる:系統用蓄電池メーカー比較|法人が製品・導入支援・保守を同じ条件で見る方法
お金の面を読む:系統用蓄電池の充電コストを読む|調達契約と託送料金
情報サイトのトップ:ENERGY BANK(系統用蓄電池の情報サイト)
運営元:コミッターズ
令和の総合商社では、有形無形問わずに大手商社が行わないマーケティングで貴社の販路を開拓します。本気で販路を拡大したい方には60分間無料で相談に乗らせていただきます。
参考(外部サイト):日本郵便
※一般的な解説です。個別のケースは顧問税理士・社会保険労務士・弁護士などの専門家にご相談ください。