フロアガイド 総合トップ B1F 農産・水産 1F モノ商材 7F サービス SDGsコーナー 節税コーナー 代理店コーナー 海外展開コーナー 人材コーナー 資産運用コーナー
2026.10.19

社長の焼肉は会議費?交際費?税務署が見ているのは「肉」ではなく「メモ」だった

社長の経費ミニ劇場社長の経費ミニ劇場焼肉より大事なのは焼肉より大事なのは焼肉より大事なのは焼肉より大事なのは「メモ」だ!「メモ」だ!「メモ」だ!「メモ」だ!領収書の裏に、10秒で書くだけ領収書の裏に、10秒で書くだけ1人1万円1人1万円ルール!ルール!C令和の総合商社 コミッターズ令和の総合商社 コミッターズreiwa-sogoshosha.com/taxreiwa-sogoshosha.com/tax

居酒屋のレジの前。伝票を見つめながら、社長の頭の中にはいつも同じ呪文が浮かびます。「これ、経費で落ちるのかな……」。

この呪文、唱えた回数は、たぶん会社の年齢と同じくらいあるはずです。今日は、この呪文を少しだけ自信を持って唱えられるようになる回です。

先に結論:見られるのは「肉」ではなく「メモ」

焼肉の量でも、店の格でもありません。大事なのは、あとで見せられる紙(メモ)があるかどうかです。

この飲み食い、どう処理する? 取引先との飲食? 1人あたり1万円以下? メモを残している? はいはい 交際費から除外(1万円ルール)はい 交際費で処理年800万円の枠内で経費超える 社内だけの飲食別の整理が必要いいえ ルールが使えない→ 交際費で処理 社内だけの飲食は税理士に相談を

ケース1:社長と取引先の2人で焼肉、2万円

20,000円 ÷ 2人 = 10,000円。ちょうど1万円です。1万円「以下」なので、ルール上はセーフです。ここまで読んで「ぴったり1万円なんて、職人技だ」と思った方、そのとおりです。

ただし、メモがなければこのルールは使えません。「焼肉を食べた証拠は、胃袋の中にしかない」という状態では、通りません。

ケース2:3人で3万5,000円。1円どころか、1,666円オーバー

35,000円 ÷ 3人 = 約11,667円。1万円を超えたので、さっきの除外ルールは使えません。「じゃあ全部アウト?」と青くなる必要はありません。

資本金が1億円以下の会社は、交際費として処理すれば、年800万円までの枠(定額控除限度額)の範囲で経費にできます。または、飲食費の50%を経費にする方法もあります。小さな会社にとって、年800万円の枠はかなり広いです。

つまり1万円ルールは、「超えたら即アウト」ではなく、「守ると、交際費の枠を使わずに済む」ルールです。枠は温存しておくほうが、あとで助かります。

ケース3:社長と従業員3人の打ち上げ

お疲れさま会で、みんなで焼肉。気持ちはよく分かります。ただ、役員や従業員、その親族のための飲食は、1万円ルールの対象外です。

ここは、飲み会の目的や参加者を記録して、税理士に「どの科目で処理するか」を聞くのが近道です。自己判断で「どうせ接待だ」と書くのは、やめておきましょう。

ケース4:会議費。お茶とお弁当は味方

会議に関連して出す、お茶やお菓子、お弁当など、通常かかる費用は、交際費から除かれます。たとえば、午後の打ち合わせで出したコーヒーと軽食です。

国税庁のページには、会議費の金額の目安は書かれていません。「通常かかる範囲か」で判断されます。打ち合わせのあとに二次会へ流れた分は、会議費とは言いにくいので、分けて考えましょう。

そのままコピペできる、メモの例

2026年10月19日/株式会社サンプル商事 山田様(新規のお客様候補)/参加者3名(山田様、先方1名、当社1名)/27,000円/焼肉サンプル渋谷店(東京都渋谷区)/新商品の相談のため

これを領収書の裏か、スマホのメモに書いておきます。10秒で終わります。1年後の自分への、いちばん安い保険です。

やりがちな「惜しい」パターン

ケース5:社長が一人でラーメン。これは何費?

残念ながら、一人の食事は、基本的に「ただの食事」です。取引先がいない飲食は、1万円ルールの出番がありません。ラーメンの替え玉は、自腹で頼みましょう。

「ラーメン屋で、頭の中で次の事業を考えていたから経費」は、気持ちは分かりますが、通りません。考える場所と、経費になる場所は別です。

ケース6:お客様から「ごちそうさまでした」と言われた翌朝

お客様を接待した翌日の朝が、いちばんメモを書きやすい時間です。夜のうちに書くのが理想ですが、酔っているとだいたい書けません。おすすめは、会計の直後に、スマホで領収書を撮って、そのままメモアプリに1行書く方法です。

1か月後には、「あの店、誰と行ったっけ」が、ほぼ確実に起きます。人間の記憶は、焼肉のタレより薄まりやすいです。

よくある質問

Q. 1人1万円は、税込ですか?
A. 国税庁のページには税込・税抜の記載がありませんでした。実際の処理は、経理の方法(税込経理か税抜経理か)で変わるので、顧問税理士に確認してください。

Q. 飲食店のコース料金が、1人9,800円。サービス料を足すと1万円超えます
A. 1人あたりの金額は、支出した総額で見ます。ぎりぎりのときは、会計の内訳(サービス料、飲み物)を、レシートで残しておくと安心です。

Q. 1回だけ1万円を超えたら、年間の処理が全部変わりますか?
A. いいえ。判断は、1回ごとの飲食です。超えた回だけ、交際費として処理します。

1年間のメモ運用、3つのコツ

  1. 会計の直後に書く。後回しにすると、必ず忘れます。
  2. 書式を固定する。「日付/相手/人数/金額/店/目的」の順に、毎回同じ形で書くと、迷いません。
  3. 月末に、まとめて見直す。抜けがあれば、その日のうちに思い出せる範囲で補います。

まとめ

社長のごはんは、「1人1万円以下」と「メモ」の2つで、ずっと守りやすくなります。1万円を超えたときは、年800万円の枠があるので、慌てずに交際費として処理しましょう。社内だけの飲み会は、別の整理が必要です。

※一般的な情報です。個別の判断は、税理士などの専門家にご相談ください。ご相談は、コミッターズ合同会社(comitters.jp)までどうぞ。

THREADS

Threadsでも発信中

CONTACT

お問い合わせ

ご相談・ご質問は、コミッターズの問い合わせページからどうぞ。

問い合わせページへ