年末になると、株式市場の休みの並びが気になります。その境目になるのが、大納会と大発会です。取引できる最後の日と、年明けに始まる日を、先に押さえる時期です。
ただし、取引できる日と、受け渡しが年内に収まる日は、同じではありません。まず、休業日の並びを見ます。次に、受渡しの数え方を見ます。この2つを分けると、境目が見えます。
この記事では、大納会と大発会の日程と、年内に受け渡しになる約定の境目を整理します。特定の銘柄をすすめる内容ではありません。日程の確認だけを書きます。
野村證券のリテール営業で全国約7,000名中1位を4度。いまは代理店開拓で中小企業の販路をつくる会社「コミッターズ」を経営しています。川口です。
大納会と大発会、先に結論
まず、結論から言います。今年の大納会は12月30日で、大発会は来年の1月4日です。日本取引所グループの休業日一覧では、12月31日が休業日で、年明けは1月1日から1月3日までが休みです。
また、受け渡しの境目は、大納会より前にあります。年内に受け渡しになるのは、12月28日の約定分までです。それより後の約定分は、受け渡しが年明けにずれます。
さらに、境目を決めるのは受渡しの数え方です。売買が成立しても、その日に受け渡しが終わるわけではありません。
なお、大納会と大発会の呼び名は、取引所の休業日一覧には出てきません。一覧で確かめるのは、休業日の日付です。呼び名は、その並びから読む日です。
大納会と大発会は、休業日の並びで決まります
まず、休業日の並びを見ます。年末は12月31日が休業日です。その前の12月30日までは、取引があります。つまり、年内最後の取引日は12月30日になります。
次に、年明けの並びを見ます。1月1日は元日で、1月2日と1月3日も休業日です。そのため、年明け最初の取引日は1月4日になります。
また、この並びは、取引所の休業日一覧で確かめられます。土曜日と日曜日は、もともと取引がありません。祝日と合わせて数えると、休みの並びが見えます。
また、年末年始は、会社の休みとも重なります。市場の取引日と、会社の営業日は、別の並びです。そのため、手帳には、市場と会社の両方の休みを写します。大納会の日は、会社の仕事納めと重なる年もあります。
さらに、証券会社によっては、年末年始の取引の案内が別に出ます。休業日の一覧と合わせて確かめると、預かり資産の出し入れの日も見えます。
小規模企業共済の仕組みを扱った記事でも紹介しましたが、社長の年末の確認は、制度ごとに境目の日が違います。市場の日程も、会社の資金繰りの日程とは別の表で見ます。
受渡しが年内に収まる境目
まず、受渡しの数え方を見ます。日本取引所グループの案内では、売買が行われてから決済は、通常は売買日を含めて3営業日目に行われます。約定した日を入れて数える数え方です。
次に、年末の並びに当てはめます。12月28日に約定した分の受け渡しは、12月30日に行われます。つまり、境目の約定分は、大納会の日に受け渡しが終わります。
一方、それより後の約定分は、受け渡しの日が年明けに届きます。取引はできても、受け渡しは年内には収まりません。
さらに、境目は、約定の日だけでは決まりません。受け渡しの日に何が起きるかで、境目は動きます。年末は営業日の間隔が空くため、ずれが目立ちます。
年末に慌てないための見方
まず、取引できる日と、受け渡しの日は、別の物差しです。年末の売買では、このずれが年の境目に重なります。大納会が近づくほど、このずれは大きくなります。
次に、税金や制度の年も、受け渡しの日で分かれる場面があります。年の境目を気にする取引ほど、約定の日だけでなく、受け渡しの日を先に確かめます。
さらに、会社の資金との分け方も大切です。近いうちに使う会社の支払いのお金は、値段が動く置き場所とは分けます。この分け方は、日程の確認より先に決めます。
なお、この記事は日程の整理です。買うか売るかの判断や、銘柄の選び方は扱いません。個別の判断は、本人の資金の置き方で決めます。
また、値段の動きと、日程の確認は、別の作業です。日程は、慌ただしい日でも先に写しておけます。写した日程は、年末の売買の判断の土台になります。
大納会と大発会、年末に確かめる順番
まず、休業日の並びを写します。次に、自分の取引の約定日と受渡日を並べます。さらに、年内に受け渡しを収めたい取引があるかを見ます。
なお、受渡日の確認は、証券会社の画面でもできます。約定の履歴には、受渡日が並んで出ます。そのため、約定した日のうちに、受渡日まで写しておきます。
手順は、次のとおりです。
- 1まず、取引所の休業日一覧で、年末年始の休みを確かめます
- 2次に、大納会の日と大発会の日を、手帳に写します
- 3次に、約定日を含めて3営業日目の数え方で、受渡日を出します
- 4最後に、年内に収めたい手続きと、年明けでよい手続きを分けます
別のサイトのコツコツおかね村のコラム「資産運用を始める前の準備の手順を整理」では、運用は「無理のない範囲、つまり当面使う予定のないお金で行うよう述べています」と書かれています。
出典:コツコツおかね村「資産運用を始める前の準備の手順を整理」
市場の日程の確認も、その準備の仲間です。動ける日と受け渡しの日を分けて見ると、年末の判断が慌ただしくなりません。
よくある質問
まず、「大納会まで取引できれば、年内の話ですか」と聞かれます。答えは、受け渡しは別です、です。取引できる日と、受け渡しが年内に収まる日は、境目が違います。
次に、「受渡日は、どこで確かめますか」と聞かれます。答えは、証券会社の案内です、です。口座の画面では、約定日と受渡日が並んで出ます。
さらに、「配当や制度の境目も同じですか」と聞かれます。答えは、制度ごとに違います、です。権利の境目の日は、それぞれの案内で確かめます。
最後に、「年明けの最初の取引日はいつですか」と聞かれます。答えは、1月4日です、です。この日が大発会になります。大納会の次の取引日です。
大納会と大発会、今日からできる一歩
まず、年末年始の市場の休みを手帳に写しましょう。具体的には、大納会と大発会と、年内受渡の境目の3つの日を書きます。次に、自分の約定と受渡の予定を並べます。
さらに、大発会の日は、年明けの仕事始めと重なります。会社の予定と並べて写すと、年明けの段取りが組みやすくなります。市場と会社の、両方の始まりの日です。
なお、税金の扱いの個別の判断は、顧問の税理士や税務署で確かめます。年の境目の扱いは、口座の種類でも変わるためです。
このように、年末の相場の確認は、日付の並びから始まります。並びが分かっている社長は、年末の誘いにも、落ち着いて答えられます。
また、写した日程は、記録として残しておきます。来年の年末も、同じ並びの確かめ方を使えます。大納会と大発会の日は、休業日の並びから毎年確かめます。日程の確認も、商売の段取りと同じで、型が残ると速くなります。
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参考(外部サイト):www.jpx.co.jp、www.jpx.co.jp(2)、www.jpx.co.jp(3)
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