新しい仕組みやサービスを前にすると、多くの経営者は慎重になります。「本当に効果があるのか」「費用に見合うのか」。その慎重さ自体は正しい。ただ、無料で始められるものについては、筆者は順番を逆にすることを勧めています。悩む前に、まず使って確かめる。検証にかかる費用がゼロなら、判断材料は議論ではなく実物から得たほうが早いからです。
ただし、「無料」と一口に言っても、中身はさまざまです。ずっと無料で使える範囲があるもの、最初だけ無料で途中から費用がかかるもの、無料の代わりに機能が絞られているもの。始める前に、「どこまでが無料か」「何をすると費用が発生するか」の線引きを確認しておくことは欠かせません。ここを曖昧にしたまま始めると、後から「話が違う」という行き違いが起きます。
無料で試すときは、目的を先に決める
交流会や経営者団体への参加についての相談は、令和の総合商社で受け付けています。 お問い合わせページからご相談ください。
無料で試すときに大切なのは、試す目的を決めておくことです。「相手が見つかるかを見たい」のか「操作に無理がないかを見たい」のか。目的が決まっていれば、短い期間でも判断ができます。目的がないまま使うと、ただ登録しただけで終わり、「やっぱり効果がない」という誤った結論だけが残ります。道具の問題ではなく、試し方の問題です。
無料であることを、むしろ警戒する経営者もいます。「無料のものに良いものはない」という考え方です。その感覚が当てはまる場面もあります。ただ、ビジネスの仕組みの中には、使う側が増えること自体に価値があるため、入口を無料にしているものもあります。大事なのは、無料という言葉に反射的に反応するのではなく、その仕組みがなぜ無料なのか、提供する側に何の得があるのかを考えることです。得の構造が見えれば、安心して試せます。見えない場合は、質問して確かめればいい。確かめる手間を惜しまないことが、無料の正しい使い方だと言えます。
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お金をかける判断は、その後で間に合う
お金をかける判断は、その後で十分に間に合います。無料の範囲で分かったことを材料に、「続けるか」「有料の使い方に進むか」「やめるか」を決める。経営の判断は、本来そういう順番のはずです。まず確かめる。そのための条件が揃っているなら、使わない手はありません。無料を賢く使いこなす会社は、判断の速度そのものが違ってきます。
無料で始められる公的な情報源として、Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプや、中小企業庁・中小機構の案内があります。まず公的な情報で確かめるのが近道です。
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このテーマを、記事で伝える場所
筆者は、企業の「今」を伝えるメディア「みんなの企業新聞」でも記事を書いています。無料の範囲の見極めについては、無料の経営者マッチングサイトでできること・できないことで線引きを整理しました。アプリ型の注意点は無料の経営者マッチングアプリの注意点にまとめています。試す前の確認に使ってください。
あわせて、シリーズの続き「続かないのは意志の問題ではなく、仕組みの問題」もご覧ください。
あわせて、みんなの企業新聞の記事「倫理法人会の会費はいくらか|月会費の目安と公式で確認できること・できないこと」もご覧ください。